2005年12月30日

この時期の食いモンと言えば

もちろん、おせちである。

私は元々おせち料理は好きではなく、お正月はいつも
適当に自分の食べたいものを作り、おせち風に重箱に詰めるだけ。

しかし、今年は成り行き上、人様に差し上げるおせちを作ることになった。

どうせ作るなら、まともなおせちを手作りで。
メニュー表を作り、タイムスケジュールを組んで細々と買物をし、
3日がかりの計画を立てた。
今日がその最終3日目なのである。

最初の日は、黒豆と昆布巻き。
昆布巻きは、先日作ったニシンの甘煮とトラウトを巻いたの2種。
若い日高昆布を巻いてスロークッカーで2時間コトコト。
黒豆は、甘い豆類全般が苦手な私は、今まで一度も作ったことは無いが、
今回は正統派おせちと言うことで、生まれて初めてトライ。
甘さは控えめにし、煮汁に浸けて戻す関西風とやらの炊き方で煮た。
それとサトイモを六方剥きにして煮物を作り、取り敢えず冷凍庫へ。


昨日は、イクラを味付けし、花レンコンを梅酢に漬け、
ベビーホタテを佃煮に、豚ロースを煮豚に、鳥もも肉をロール焼きに、
そして、ユズ入り紅白なますを仕込む。

いよいよ最終日の今日は
五目煮しめ、ねじり梅・結び湯葉・生麩・ぎんなんをそれぞれ味付け、
手綱コンニャク、筍の土佐煮、花しいたけの伽羅煮、
茎ワカメの金平、いなり寿司のきつね、
フキと金時ニンジンを高野豆腐で巻いて椎茸と干瓢で結んだ煮しめ、
叩きゴボウ、そして今この時間は伊達巻をオーブンで焼いている最中。
この後、鰤の西京焼きとホッキの黄身焼きを焼いてしまう予定。

あ、伊達巻そろそろ焼ける…
posted by pianissimo at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 食いもん

2005年12月12日

粉薬

猫に薬を飲ませるのも、そう簡単な話ではない。

先日、歯石のスクリーニングしたmieは、また本調子に戻ってない感じ。
御飯を吐いたり、妙に甘えん坊だったり、ボケッとしたりしている。

で、治療後の口内感染予防のために、一週間抗生物質を飲むことに
なっているのだが、ただでさえ口を中々開けさせてくれないmieには
錠剤を飲ませることなど、もっての他。お医者さんとの協議の結果
牛乳に粉薬を溶かして飲ませる方法で行くことになった。

幸い、うちのmieは牛乳がとてもとても大好きなので、これなら大丈夫
のはずだったのだが、この粉薬がクセモノで、中々溶けてくれないのだ。

まず、少量のお湯に粉薬を入れて混ぜて溶かすのだが、微妙に底に
溶け残りが沈んで残ってしまう。幾ら混ぜても、どうしても溶けきらない
薬のようだ。でも、出来るだけ溶かして、そこへ牛乳を注ぎ混ぜ入れて
mieの鼻先へ……

牛乳が大好きなmieは、一心不乱に牛乳を飲んでいる。
ふー、これで何とか一安心。

と、思いきや、しばらく飲み続けた後、
「ギャッ」と叫んで、廊下へ走り去ってしまった。
は?と思って、牛乳を入れた皿をみてみると、底に白い粉が沈んでいる。
どうやら、牛乳が残り少なくなって、苦かったらしいw

その抗生物質の粉薬は、人間が風邪をこじらせた時に病院で貰う
苦い粉薬と同じ臭いがする。猫にとっても嫌な味に決まっている。
叫んで逃げるmieも、カワイイと思いつつ、でも薬も飲んで貰わないと
ならないし……。

晩ご飯後に、市販の歯磨きジェルで歯磨きもする事になってるのだが、
痛くも痒くもないはずなのに、口にジェルを入れようとすると、
死ぬか生きるかと言う感じの抵抗をする。
猫が嫌がったりしないように、そっとジェルを云々……
などと説明されたりするのだが、そんなこと言ってたら、一生歯磨きなんて
無理に決まっている。仕方が無いから、二人がかりで押さえつけて
無理やり唇をめくり、ジェルをたらす。

mieの方は、瞬発力を生かして顔を横にそむけたり、猫キックかましたり、
手でジェル容器を叩き落としたり、体を蛇のようによじらせたり、
泣いたりわめいたり。

毎度毎度、人間の方はカスリキズの連続。
抵抗のさまを見ていると、駄々っ子の様で可愛いのではあるが、
mieにとっては嫌な事ばかり続いている所為か、ふて腐れモード……

明日から、しばらく私は家を空けるのだが、同居人は大丈夫だろうかw
posted by pianissimo at 23:57| Comment(0) | TrackBack(1) | 雑記

2005年12月11日

鰤づくし

隣街のディスカウントスーパーに買物に行ったら、小さめのお刺身用
鰤の1/4身が大変安かったので、早速買ってきた。
養殖の鰤なのだが、とても新鮮な感じで脂の乗りも行き過ぎず程々な感じ。

家に帰ってからサク身の重さを量ってみると、600gもあった。
すべて刺身で食べるのも芸が無いので、色々と手を変えて調理。

まずは、血合の部分を削ぎとり、一口大に切って、白味噌仕立てで汁に。
鰤から濃厚な出しと脂も出てきて、とても味わい深い冬向きの味噌汁になる。

頭に近いほうの大きめな部分は、普通に刺身用にザックリと切る。
一枚あたり、横5cm、縦4cm、厚み7mm程の食べ応えある
大きめサイズになってしまった。

中間くらいの、一般的な刺身サイズの部分は、すこし薄めの5mm厚
スライスにし、ニンニクを利かせた芥子酢味噌と長ネギのみじん切り
を合わせたのを付けて、鰤のヌタに。ちょっと変わっている食べ方だが、
以前、割烹に行ったときに食べたメニューで、以来定番になった。

尻尾の部分は、角切りにして薄口醤油に漬け込み、山掛けに。

こうやってみると、600gなんて、あっという間であった。
本当は、鰤シャブとかもウマそう、なんて思っていたのだが…

これから年末にかけては一年で一番、鰤が高い季節になってしまう。
今日も、スーパーでは、小ぶりな天然モノの鰤が一尾50000円。
養殖なら下手したら10分の1くらいなのに。

これでも、ここ日本海側では、鰤はとても安いと思う。
四国産とか九州産の養殖の鰤も、現地で買うよりも安かったりする。
それだけ、ここら辺りは、鰤の流通量も消費量も多いということなのだろう。

鰤が安く手に入るのは、私にとっては幸せなことである。

体重は増えてしまうが……(;つД`)
posted by pianissimo at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 食いもん

2005年12月10日

歯周病

1年位前から、少し口臭が気になってはいた。
ここ3ヶ月くらいは、かなり気になってはいた。
最近は、これは医者に診てもらわないとならないと思うまでになっていた。

うちの猫の話である。

うちのmieは、あまり口を開けさせてくれない。
前回の、動物病院での定期健診では、お医者さんもmieの口を開ける事が
できず、取り敢えず唇をめくって診る程度だった。
でも、唇をめくって見える範囲では普通なのだ。

しかし、今回、あまりの口臭にただ事ならぬ雰囲気を感じ取った私は、
いやがるmieを押さえつけて無理やり口の中に手をいれ、奥深いところ
までチェックしてみたのだ。

……上の奥歯がグレーに変色している。
歯茎も腫れている。
歯を触ってみるとネバネバネバ…

歯周病だ。
虫歯かもしれない。

という事で、かかりつけの動物病院に連絡をいれ、予約をして
今日、病院へ連れて行って治療してきた。

治療に当たっては、とうぜん猫なのでじっと口を開けているはずも無く、
全身麻酔を施し、超音波で歯石をスクリーニングするという。

小動物は麻酔が難しいらしく、運が悪ければ障害が残ってしまったり
もっとヘタすると命をも落としかねない。
ある意味、命をかけた治療なのだ。

しかし、歯周病を放っておくと虫歯に進行し、全身麻酔をかけた挙句に
歯も抜かなければならないし、それどころか病原菌が体をまわって
違うところに感染し、これまた命の危険を招く事態になる可能性もある。
かわいそうだと言っている場合ではなく、早速予約を入れた次第。

まずは血液検査をして、体に異常が無いか調べる。
前回の検診の時にも言われたのだが、相変わらず肝臓の数値がよろしくない。
しかし、麻酔は出来るとの事で、mieを病院に半日入院させる事に。
全身麻酔のために、一連の治療が終わるまでに半日かかるのだ。

mieが我が家に来てからというもの、自分たちが出かける事はあっても、
mieが家に居なかった事はただの一度も無い。
mieを病院に預け、家に戻ってみても、家の中に大きな穴が開いているようで
心配で心配で居ても立ってもいられない。

作るつもりも無かったのに、手持ち無沙汰で、いきなりアップルパイを
作り始めてみたり、ここ数ヶ月練習する事もなかったピアノを弾いてみたり、
我ながらの狼狽振りに、自分自身でもびっくり……
mieが死んでしまったら、自分も生きていられないかも……

そんなこんなで、迎えに行く予定の時間まで待ちきれずに
少し早めに病院にmieを迎えに行くことにした。
病院で再会したmieは、憔悴しきって痛々しい。
家に帰って来てからも目がウルウルしていて動作が鈍く、泣き声も、かすれ声。
しかし、よっぽど病院に連れて行かれて、置いて行かれたのが
腹に据えかねたのか、帰って来てから、ウ〜ウ〜と文句を言いまくり。

お医者さんは、今日はおそらく御飯は食べたがらないでしょうから、
無理して与えないでください。もし、御飯を欲しがったら普段の量の
半分くらいをあげてください。でも、注射もしてるので、多分吐いて
しまうと思います、との事であったのだが、
御飯の時間になると、ヨロヨロしながらも、御飯をおねだりする。
さすが、うちのmie。食べるために生まれてきた猫なのだw
しかも食後のオヤツまで、しっかりと腹に収め、ひと通り人間に
くっついて甘え、体を撫でさせてから自分のベッドへ……

うーん、逞しいことこの上無し。

mieの方が私よりも長生きかも知れない。
posted by pianissimo at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記

2005年12月09日

60周年記念発売

昨日、スーパーで適当に買物してたら、通路に山積でセール品があった。
紙パック入りのスープで、良く、コーンとか南瓜のポタージュが
500mlや1000mlで売られているが、あの系統のスープである。

ごはんにも合う!との謳い文句のそれは、チーズ味とカレー味のポタージュで
500ml入り100円、発売元の会社が創立60周年だとかで、その記念に
特別に発売されていると書かれている。

これは買うしかあるまい、ポタージュ業界?トップの会社が、
60周年記念に出してるくらいだから、よほど気合が入ってるに決まってる。

早速、チーズたっぷり!!とか何とか表記されていたチーズ味を2つ購入。
ちょっと小腹が空いた時に温めて飲もうと思っていたが、今日の晩ご飯は
友達から頂いたアオリイカと御買得品の冷凍ホタテ、ワゴンセールで半額
だった、海のカレーという名のルーでシーフードカレーにしたので、
グッドタイミングとばかりに一つ飲んでみる事に……。

スープカップにトポトポと注ぎいれる。コーンや南瓜のポタージュを
見慣れている所為か、妙に白っぽく見える、っていうか、白い。
そして、思っていたよりも粘性が低く、結構サラっとしてる。
レンジでチンして乾燥パセリを散らし、食卓へ。

まずは一口。

………

(°Д°)ハァ?

ウッと来る様な脂っこさ。
それに、完璧、ウッと来るミルク風味。
あくまで風味、ミルク風味。牛乳の味じゃない。
そして、ねっとりと甘みが纏わりつく後味。

たとえて言うなら、スキムミルクにコンソメと砂糖を混ぜて湯を注ぎ、
マーガリンをタップリ溶かしこんだような感じ。ってか、そのもの。

一体これはどうなっているのか??
もう一つ残っているパックの原材料表示を見てみる。
最初に来ているのは、乳製品。
乳製品?…また大雑把な……
2番目に来ているのは……ラード!
3番目以降は、砂糖やらスパイスやらアミノ酸やら増粘多糖類やら。

チーズは?

牛乳は?

乳製品って何よ?もしかして、チーズを作る時のホエーか何か?
その殆ど廃棄物であるチーズホエーに脱脂粉乳でも混ぜて、一括して
乳製品と称しているのか?それにコクを出すために動物性脂肪では
一番安価なラードを添加してるのか?

おそらくビンゴかも。
値段を考えたら当たり前の事なのだが、なんと言っても60周年記念だから、
採算ギリギリくらいで気合入れて作ってると思ったのに……。

勿体無いから頑張って飲んでみたが、半分飲んでギブアップ。
それでも、カレーを御代わりして2杯も食べ、ラッキョもスプーン3杯も
食べたのにも関わらず、胃の中から、まったりとした気配が上がってくる。
カレーやラッキョの強烈な匂いに楽々と打ち勝ってしまう、100ccの
60周年記念発売液体。

で、おまけに、食後3時間。
急にオナカに刺しこみが……
慌ててトイレへ。
当然のように消化不良でゲ(以下略
で、食後5時間の今の時間になっても、まだ腹の中でツイスト状態。

あーーー
踏んだり蹴ったり弱り目に祟り目泣きっ面に…(以下略w
posted by pianissimo at 02:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 食いもん

2005年12月07日

ニシン

小さい頃は、特に美味しいとも思わなかった。
積極的に食べた事もあまり無い。
骨は多いし、脂っこい感じだし。
ニシン。

でも、大人になってから、時々無性に食べたくなってしまう。
ニシンの、独特の熟成された臭みともいえる香りが
年に数回、美味しそうに感じてしまう時があるのだ。

で、今回、ミガキニシンが買い得だったので、早速購入。
漬物もそれなりに美味しいが、面倒くさいし、昆布巻きもかったるいので
取り敢えず、甘煮にした。

米のとぎ汁にニシンを浸して戻し、濃い目に煮出した緑茶で柔らかく
まるまでコトコト煮る。その後、味醂と砂糖と醤油で甘辛く
煮付けるのだ。
要は、京都のニシンそばに乗っかっているニシンである。

佃煮のような味つけで、濃くて堅いのだが、熱い汁物に入れると
急にホロホロと柔らかくなってウマイ。
京都でニシンそばを食べると結構、値が張るが、自分で作れば安いし。

作るのには手間がかかるので、たくさん作って小分けにして冷凍して
置けば、食べたい時にすぐ食べられて便利。

今年も年越しそばはニシンそばでキマリ。
posted by pianissimo at 20:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 食いもん

2005年12月05日

和菓子

簡単に和菓子が作れると言うのがウリのレシピ本を買った。

まず、こしあんを作るのだが、こしあんは実はとても手間がかかる。
豆を茹で上げてから皮を剥き、裏ごして水にさらし、上澄みを捨て、
上澄みが透明になるまで何回も繰り返し、そこに沈んだ餡をサラシに
入れて絞り、砂糖を加えて火にかけて練り上げるのだ。

こんな面倒くさい事は、とてもやる気が起きないし、もともと私は
こしあんはあまり好みではなく、いつも作るのも粒あんだけだった。

しかし、このレシピでは豆を柔らかく茹で上げたら、皮ごと
フードプロセッサーにかけて細かくして、砂糖を加えて練り上げる。
厳密に言えば、こしあんでは無いのだが、こしあん風のものができ、
皮も入っているので繊維も豊富、小豆の場合はポリフェノールもたっぷり。

仕上がった餡は少し舌にざらつくのではあるが、豆の味が濃くて
これはこれで、とても美味しい。

で、今日は白いんげん豆で白餡をつくり、何を作ろうか思案しながらも、
せっかくなので「練りきり」に挑戦するという無謀な計画を実行。

練りきりとは、茶道に良く使われる、ねっとりした餡を小ぶりにまとめて
色々な形や色をつけ、四季折々を表現した、和菓子の中でも上生と
言われる最高ランクのお菓子である、らしい……

今回は、レシピに載っている通り、6色の色を組み合わせて茶巾絞り風に
形作った練りきりを作ることにした。

家には着色料が赤色しか無かったので、ピンク色には、この赤色を少々、
黄色にはカボチャパウダーを混ぜて、緑色には抹茶を、グレーには胡麻を、
後は白餡そのままの色と、小豆餡の黒の6色。

色をつけた練りきりの中に、こしあんで作った餡玉を包み込み、
6等分してから、それぞれの色を組み合わせて、また一つの練りきりに。
それを茶巾で絞って完成。

練りきり生地に使う求肥と白餡も余ったので、それでキナコをまぶした
餅もついでに作った。

あんこを作る時間は抜かしても、求肥を練ったり色をつけて再度練ったりを
繰り返すので、トータル1時間半ほどもかかってしまった…。

しかし、出来上がってみると、赤以外、着色料の色じゃない所為もあって
少しドクドクしいくすんだ色なのではあるが、まぁまぁの出来映え。
味は、砂糖はひかえめのアッサリ味。取り敢えずは満足した。

hatunerikiri.jpg

次は「うきしま」に挑戦することにする〜。
posted by pianissimo at 22:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 食いもん

2005年12月04日

常にアル、といふ事

この前、ホームセンターに行った時に、ファンヒーターで
アロマが出来るという触れ込みのオイルを買ってきた。

小さい小瓶に入ったそのオイルを、ファンヒーターの灯油タンクの中に
灯油を補給する時、添加すると、燃焼とともにアロマが部屋に広がると。

実際使ってみると、森林の香りとやらをイメージしたグリーン系の香りが、
ほのかに香る感じで、これはこれでいい感じ。

なのだが、我が家ではアルコールランプのアロマランプも時々使っている。
もっと早くに気づけばよかったものを、灯油につけた匂いがあるために、
アロマランプは同時に使えない・・・。
寒いからストーブを消すわけにも行かないし、かと言って灯油タンクが
空になるのを待ち構えるってのもなんだか。。。

ふとしたタイミングでアロマを使いたくなるのに、ぜんぜん、ふと
できない。手軽に便利にアロマ、と思ったのに……。

帯に短し襷に長し。
posted by pianissimo at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記

2005年12月02日

パーシモンリターンズ

さわし柿を作った。

作ったといっても何か調理をするわけでもなく、どちらかというと
さわし柿にした、と言った方がいいかもしれない。

小さい頃、祖母が柿を食べる時に、よく話してくれたのだが、
祖母が子供の頃、樽柿といわれる柿があって、それが
甘くてやわらかくてとても美味しかったとの事。
それがどういうものかを訊くと、何でも渋柿を樽に並べ入れて
上から焼酎を回しかけ、きっちり蓋をしておいて熟させた柿らしい。
祖母が話してくれるだけで、実際にそれを見たことも食べた事も無く、
どだい、北海道では渋柿どころか、柿も育たないし、スーパーで
売られているものは普通の美味しい柿だけなのであった。

日本海側で暮らすようになってから、何かの拍子に、私が小さい頃聞いた
樽柿のことをオバサマの友達に話したら、それは「さわし柿」と
言うものなのだそうだ。この辺りでは、つるし柿と言って、干し柿が特産
なのであるが、干し柿は渋柿でしか作れないらしく、要するに
渋柿がたくさんある土地なのだ。

その渋柿を「さわす」ととても甘くて美味しくなるらしい。
「さわす」という言葉の意味は良く分からないのだが、「さわす」
方法として、渋柿のヘタに焼酎をちょっとつけて、後は密閉して
何日か放っておけば柿の渋が抜けて甘くなるとの事。

それで、いつも野菜を買いに行く山奥の農協で、たまたま渋柿が
売られていたので、早速さわし柿にするべく買い求め、
ヘタにちょっとじゃ飽き足らず、焼酎を柿にスプレーして密閉しておいた。

5日くらい経ってから一つ取り出して味見してみたのだが、
その時は、もう、気が変になりそうなくらい渋くて渋くて、
渋柿を食べたのも初めてだったのではあるが、こんなに渋いものなのかと
びっくりするやら、気持ち悪いやら・・・。
でも、10日くらいしてから柿を見てみると、なんだか色も濃くなって
柔らかくなっていたので、おそるおそる食べてみた。

すると、もう、砂糖漬けにでもしたかのような甘さ。
祖母が話していた事は、うそではなかった。
柔らかくて甘くて、なんだか柿とは思えぬくらいだった。

しかし、さわし柿の賞味期限はみじかくて、せっかく美味しくなったのに
2日もすればグズグズになってしまい、あっというまにダメに……。
食べられるようになるまで時間がかかるのに、食べごろはほんの少しの間。

ある意味とても贅沢な食べものなのかもしれない。
posted by pianissimo at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 食いもん

2005年12月01日

目刺

約10年ぶり、人生2度目となるメニューを食べた。

「めざし」である。

めざしを初めて食べたのは、今から10年ほど前。
所用で四国に行った時、酒の席を3人くらいで抜け出して、
階下にあった小さい居酒屋に行った時のこと。
一緒に抜け出した人が、「うるめ」の焼き物を注文したのだ。
「うるめ」なるものを知らなかった私は、その人に訊いた。
それは、いわゆる「めざし」であるとの事……

どだい、めざし、っていうメニューは北海道には無い。
北海道では、めざしの語源であろう、魚の頭の部分を棒で挿して繋げて
干物にした魚といえば、ししゃもが一般的である。

テレビや漫画なんかでの貧しい食事の代名詞である「めざし」が
登場するたびに気にはなっていたのだが、実際食べた「めざし」は、
ちょっと臭みがあって脂が乗っていて、かなりしょっぱかった。

で、それから今まで10年間、めざしを食べようとは思いつかなく、
また意識して居ない所為か、見かけることも無かったような気がする。

しかし、先日スーパーに行ってみると、例のように特売で……。
なんと、うるめいわしの「めざし」が、一尾20円成り。
冷凍モノであったし、安いので喜び勇んで買ってきて冷凍庫へ。
それを今日の夕食に思い出して食べた。フライパンで焼いて。

かなり久しぶりに食べた「めざし」は、実は結構美味しくて
以前食べたものよりも塩分も控えめで、ほろ苦くてうまかった。
自分は大変満足したのであるが、同居人は、どうも気に入らないらしい。
夕食に「めざし」を食べるという事そのものが、心の何かに障るようだ。

「あんまり美味しくないね……」
そお?自分はとても美味しいけど。
「さんまの方が美味しいよ。なんだか苦いし」

えー。この間さんまを食べた時は、苦味が美味しいって言ったくせに。
……どうやら、夕食に「めざし」を出すのは止めてくれとの意思表示か?


posted by pianissimo at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 食いもん